2025年12月、日銀は政策金利を0.5%から0.75%へ追加利上げする決定を行いました。
このような金利上昇局面では、すべての株式が不利になるわけではありません。むしろ、銀行株や安定したキャッシュフローを持つ高配当株は、利上げの恩恵を受けやすい代表的な投資対象です。
本記事では、配当利回りが高く、かつ業績が良好な日本株を10銘柄厳選し、
- 配当利回り
- 配当性向
- 業績のポイント
を投資家目線で分かりやすく解説します。
目次
日銀利上げ局面で高配当株が有利な理由
日銀の利上げは、以下の点で高配当株に追い風となります。
- 銀行・金融株:貸出金利と預金金利の差(利ざや)が拡大
- 財務健全企業:金利上昇でも配当維持が可能
- インフレ耐性企業:価格転嫁ができ、利益が落ちにくい
特に、配当を安定的に出し続けている企業は、利回り面で債券と比較されやすくなり、資金が流入しやすい傾向があります。
日銀利上げの恩恵を受ける高配当株10選【2025年版】
① 日本たばこ産業(2914)
- 配当利回り:約4.0%
- 配当性向:約70%
- 業績:海外たばこ事業が好調で売上・利益ともに安定成長
- ポイント:高収益体質で高配当を継続
② 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
- 配当利回り:約3.1%
- 配当性向:40〜50%
- 業績:利上げにより利ざや拡大、純利益は過去最高水準
- ポイント:利上げ最大の恩恵銘柄
③ 三井住友フィナンシャルグループ(8316)
- 配当利回り:約3.3%
- 配当性向:40%前後
- 業績:法人向け貸出と手数料収益が堅調
- ポイント:株主還元に積極的
④ みずほフィナンシャルグループ(8411)
- 配当利回り:約3.5%
- 配当性向:30〜40%
- 業績:金利上昇により収益構造が改善
- ポイント:高利回り+改善余地あり
⑤ INPEX(1605)
- 配当利回り:約4.5%
- 配当性向:30〜50%
- 業績:資源価格の安定とLNG事業が収益源
- ポイント:インフレ・利上げ耐性が高い
⑥ キヤノン(7751)
- 配当利回り:約3.8%
- 配当性向:35%前後
- 業績:産業機器・半導体関連が回復基調
- ポイント:財務健全で安定配当
⑦ 商船三井(9104)
- 配当利回り:約5.0%
- 配当性向:40%程度
- 業績:市況正常化後も高水準の利益を維持
- ポイント:配当余力が高い
⑧ 日本郵船(9101)
- 配当利回り:約4.5%
- 配当性向:30〜40%
- 業績:物流・エネルギー輸送が安定
- ポイント:景気変動耐性あり
⑨ 東京海上ホールディングス(8766)
- 配当利回り:約3.0%
- 配当性向:40%前後
- 業績:金利上昇で運用益改善
- ポイント:保険×利上げの恩恵
⑩ オリックス(8591)
- 配当利回り:約3.6%
- 配当性向:39%
- 業績:金融・不動産・投資事業が好調
- ポイント:累進配当方針が魅力
まとめ|利上げ局面では「高配当×業績」を重視
2025年の日銀利上げ局面では、
- 銀行・金融株
- 資源・インフラ株
- 安定配当の大型株
が特に有利です。
単に配当利回りが高いだけでなく、配当を維持できる業績の裏付けを必ず確認しましょう。
※免責事項
本記事は投資判断を勧誘するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。

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